余計なスピードはいらない

eightのblackさんが好き

最後の日によせて

またこの日が来てしまった。まさかこんなに早くあの時と同じ思いをする日が来るとは夢にも思わなかった。

今日で錦戸亮ジャニーズ事務所を退所する。

関ジャニ∞錦戸亮は、十五祭で見納めとなってしまった。

 

週刊誌に記事が出た時、いや、6人でツアー回りきって、これからって時にありえんわと思っていた。もしそうなるとしても今じゃない、もっと先の話だと思って疑わなかった。

実際すばる君の時と違って、記事が出た後も本人たちの口からこの類の話が出ることは一切無かったし、6人での十五祭のツアーが発表されて、ほら見ろ、そんな根拠のない話こっちが信じるわけないじゃいかと思っていた。

 

十五祭は、関ジャニ∞の15年を凝集したまさにお祭りだった。これまでの曲をもじったグッズの数々、会場外に設置された幟やオブジェ、8色に光るペンライトなど、始まる前から期待しか感じなかった。ステージもこれまでのアルバムのジャケットのデザインが散りばめられていて、ここでも歴史を感じた。実際公演が始まると、OPから関ジャニ∞の歴史を振り返る絵巻風の映像。その映像には内くんとすばる君の姿もあった。2人のことも無かったことにはしない、関ジャニ∞の歴史であり、今の関ジャニ∞を作り上げたものとして見せていく彼らのことを好きで本当に良かったと心の底から思った。

セトリも、定番曲から今までやってなかった曲まで、15年間をぎゅっとした、最高に楽しいライブだった。個人的には、大好きだけどもうやらないだろうなと思っていた、花であれが聞けたこと、曲も大好きだけど、ダンスもめちゃくちゃかっこいいと聞いていた2人の花が聞けて見れたことが、すごく嬉しかった。

前回のGR8ESTは、6人の姿をファンに見せるため、やるしかないという使命感で乗り越えた感じがあったが、今回の十五祭は純粋に15周年のお祝いムード全開で、歴史を振り返ることで6人の関ジャニ∞がこれから始まっていくんだってやっと実感できた。

 

そんな大満足の十五祭が終わって、ジャニーさんのお別れの会も終わった9月5日、亮ちゃんの関ジャニ∞脱退とジャニーズ事務所退所が伝えられた。

あの時とは違って仕事中にちらっと携帯を見たときに、友達からLINEで「亮ちゃんが…」とだけ入っていて、一気に血の気が引いた。心がざわざわしたまま、とりあえず状況を把握するためにTwitterのトレンドを開いたら、亮ちゃん脱退と退所の文字が見えた。これは今見たらダメだと思って、帰ってから全部見ようと思って、その場は閉じたけど、その後は仕事中でも頭の中はずっと亮ちゃんのことばっかりで、あの時と同じようになんで?がずっとぐるぐるしていた。

帰ってからメッセージと動画を見た。メッセージは亮ちゃんらしいシンプルで短い言葉。だからこそその後のメンバー連名のメッセージが全てなんだと思った。

正直今回はすばる君の時ほど、なんで?とかやめないでって思わなかった。確かに関ジャニ∞はいろいろありすぎた。なんで彼らだけこんなにいろんな出来事が起こるんだって今もすごく思う。そりゃこれだけいろんなことが重なって起こってしまったら、誰だってこれからのこと考えるし、環境が変われば考えだって変わる。その考えに違いが起こるのは当然のことで、その違いがどれだけ受け入れられるものか、受け入れられないままでも何となく流れで続けられる人もいるだろうけど、亮ちゃんは特に受け入れられないままやっていくのは無理な人だった。だからグループを離れる決断をしたんだと思う。

まあその後見た動画で、あまりにも5人がいつも通りなこと、いきなり47ツアーが発表されたことで、なんか悲しむどころの状態じゃなくなってしまったのは大きいな。もう途中から、大倉くんの顔の小ささと、安田くんのちっちゃさばっかり気になってしまったもん。

 

6人の関ジャニ∞を引っ張っていきますって言った亮ちゃんの言葉は絶対に嘘ではなかったし、それをきちんと体現してくれた。そうやって一生懸命走りきって、今回の結論を亮ちゃんと関ジャニ∞が出したのなら仕方ないんだと思う。亮ちゃんからは明確な理由については言及されなかったけど、大倉くんのラジオでの「絶妙に保っていたバランスが急に崩れてしまった」という言葉が全てなんだと私の中では腑に落ちた。

亮ちゃんは自分が作った歌では「永遠に続けなんて願わない」と歌って、すばる君最後のレンジャーでも「世の中に永遠なんてない。」と綴っていた。でも誰よりも永遠を願っているからこそ、言葉で永遠なんてないって言うことで、自分に言い聞かせていたんじゃないかなって個人的には思う。こっちだって関ジャニ∞の永遠を願ってた、というより信じていた。でもそれが永遠じゃないって去年思い知った。だからこそ亮ちゃんの現実を見ているような言葉に救われた。いつだって亮ちゃんは飾らないスタンスでいてくれた。あんだけ顔がかっこよくて、歌も上手くて楽器もできて、ダンスも上手だったら、アイドルらしいファンを喜ばせる甘い言葉を言うのだってお手の物そうなのに、そういうのは出来なくて、ライブでもテレビでも雑誌でもコメントでも、いつだって等身大の錦戸亮を見せてくれていた。そこが亮ちゃんの良いところであり、好きなところだ。だからそこは1人になっても変わらないでいてほしい。

でも亮ちゃんが1人で何かするって想像できないなあ。すばる君みたいに歌一本でっていうのも違うし、俳優でっていうのもなんか違う。亮ちゃんこそ、何でもやるジャニーズ事務所が合ってるような気がするんだけど、もうそういうわけにもいかないし。ただ、私は亮ちゃんの作る歌が、大好きだから、歌作りは続けてほしいな。それでこっそりどこかで披露してくれたらいいな。

 

最初に週刊誌で脱退の報道が出た時、もちろんその時は嘘だと思っていたけど、もし万が一本当に亮ちゃんが抜けるってなったら、関ジャニ∞をこれまでみたいに応援するのは無理かもって思っていた。私は横山担だけど、この数年で2人もメンバーが抜けるって、よっぽどグループの関係性が変わってしまったってことになるんじゃないかと思ったから。私は、もちろん横山くんが大好きだし、応援してるけど、根本は関ジャニ∞が好きだから、そこが崩れてしまったら、応援できないような気がしていた。でも横山くんの、「関ジャニ∞を頑張ります。」という言葉を見た時、やっぱり横山くんが頑張ると決めた関ジャニ∞の姿を見ていきたいって純粋に思った。私は横山くんの頑張るって言葉に弱いんだ… とりあえずまずは5人の姿を見たい。それからどうするか考えよう。

でもこれからの関ジャニ∞がどうなるにしても、本当に誰一人として無理はしないでほしい。ヤスくんの体のことも心配だし、丸ちゃんとか頑張りすぎて壊れちゃわないか不安だし… 大倉くんもラジオで言ってたように、私ももしまた同じようなことが起こったら、関ジャニ∞をとじてもいいと思う。もし本当にそうなったすごく悲しいし寂しいけど、誰も責めたりなんてしない。その決断は本人たちにしか分からない気持ちだから、誰にも責める権利はない。だから、ファンのことや周りのことばっかり考えるんじゃなくて、自分たちのペースで、自分たちの思うようにやりきってくれたらそれでいい。どんな未来になろうとも、最終的にみんなが納得して、笑顔になれる未来だったらいいな。

 

亮ちゃん、22年間お疲れ様でした。そして、15年間関ジャニ∞でいてくれてありがとう。私は、関ジャニ∞がドームツアーできるくらい大きくなるまでNEWSとの掛け持ち頑張ってくれたから、亮ちゃんが関ジャニ∞一本にすることができたと思ってるよ。やっぱり私は関ジャニ∞っていう集団が好きだから、抜けて事務所辞めたとしても、今までの関係性が変わらなければそれでいいよ。会った時には、横山くんにキャンキャン噛み付いてほしいし、村上くんに厳しくつっこんでほしい。二日酔いの朝一でも眠り誘う深夜でも丸ちゃんのこと呼び出してほしいし、大倉くんともカラオケ行って2人のユニット曲歌ってほしい。ヤスくんのこと章ちゃんって呼んで、無理すんなよって気にかけてあげてほしい。その関係性さえ変わらなければ、私が好きな関ジャニ∞は間違いないって思えるから。関ジャニ∞で過ごした時間は楽しかった、あのおっきい口あけて思いっきり笑ってた時間は嘘じゃなかった、その事実だけは永遠に変わらない。その永遠を胸にしまって私はこれからのみんなを見ていきたい。

 

みんなが笑顔でいられる未来でありますように